法人格成城自治会の概略

1927年(昭和2年)、住民の自発的な意思に基づく「草分会」を母体として、1928年に「成城自治会」が成立。発起人は成城学園の小原国芳・銅直勇氏、柳田國男氏、加藤武雄氏などの25名。戦争などの歴史的変遷後、新しい自治会組織が1951年(昭和26年)に発足。そして、自治会草創期に機関紙として発刊されていた「きぬた」は、自治会広報誌「砧」となって昭和27年以来、毎月発刊されている。

現在の法人格成城自治会になったのは1992年(平成4年)で、成城学園駅前にある成城自治会館は、2011年11月に完成。

会長のメッセージ

昭和・平成の歴史と共に歩んできた成城自治会は、当初の自主独立の精神を受け継ぐと共に、時代の要請に応じつつ事業を展開している。区民街づくり協定に登録された「成城憲章」や「界わい宣言」「暮らしの道宣言」など緑豊かな自然に溢れた住環境の中で、マナーの備わった心優しい人々のコミュニケーションの形成に努力してきた。とともに、防火・防災の備えと住民の意識の高揚に寄与する働きなど、自治会館の築10年を機に改めて新機軸を打ち出していきたい。

主な活動

区域の住民相互の連携、環境整備等、良好な地域社会の維持、及び形成に資する共同活動を行い、生活・文化の向上を図り、明るく住みよい街の建設を目的としている。

具体的には、現在、総務部、経理部、広報部、防犯部、防災部、環境部、成城憲章運営部の組織が中心になり、各部長・委員長のリーダーシップと班当番さんの努力で、住民が年間行事や特設行事等で協力し合っている。中でも代表的な桜並木の落葉掃きなどは、住民のみならず学校、店舗、病院、各企業の参加もあり、街全体が一体感を味わう「場」となっている。

広報「砧」の閲覧

自治会広報誌「砧」は、1952年(昭和27年)の創刊号から毎月初旬に発刊されており、現在までに815号(令和3年3月)になっている。

自治会の成立過程の歴史とともに機関紙から広報誌へと変遷しているが、街の環境・文化を大切にするという点は一貫して変わらない。2010年(平成22年)、班当番総会にて編集のスタンス『政治的に不偏不党、地域住民への正確な情報の発信を心がけ、環境・文化を大切にしていく』が確認され、草創期からの資料整理とともに、文化的資産として価値のある広報誌を紙媒体と電子媒体で保存している。